ある日、綾子の大学の先輩で、自殺した有名ピアニスト・深野須美子の元弟子だった女性・令那が佐々本家を訪ねてくる。聞くと、彼女は須美子のお気に入りだった弟子の恭二と恋仲になって駆け落ちし、それにショックを受けた須美子は、呪いの遺書を残して自殺してしまったのだという。その後、自分たちの身の回りで次々と不可思議な現象が起きるようになり、命の危険を感じて、「名探偵」という噂の佐々本家に相談にやってきたのだった。
 捜査を引き受けた夕里子たちは、事情を聞くため恭二のもとへ。彼によると、須美子は自分を奴隷のように束縛した上、演奏についても「あなたには才能がない」と断言されたのだという。その後、絶望した心を癒してくれた令那と結ばれ、須美子のもとを飛び出したそう。しかし、彼はいまやすっかり須美子の呪いを信じ込み、「君たちもこれ以上関わらない方がいい」と語る。呪いなんて到底信じられない夕里子たちだったが、その帰り道、突然自分たち目がけて頭上から看板が落ちてきて…。
「今回の一件には絶対に何か裏があるはず」と推理した夕里子は、須美子の自殺に不審な点はなかったか、国友のもとに出向いて聞き込みを。しかし、呪いの存在などは信じていない国友に鼻で笑われ、手掛かりは掴めずじまい。いっぽう、別行動で事件を調べていた真理から、須美子の元マネージャーで今は音楽事務所を経営している村井という男が、自殺の一件で恭二を恨んでいるとの情報がもたらされる。そんな中、夕里子たちの目の前で、呪いであるかのような思いがけない事故が起こり、恭二が命の危険にさらされて…。